金木犀のトリビアで秋をいっそう楽しもう

金木犀のトリビアで秋をいっそう楽しもう

ファーナーズへ(fuachaファンのみなさん)こんにちは。fuacha広報の紗々です。

少しひんやりした風が頬を撫でて、秋の気配がふんわりと広がってきました。木々はゆっくりと色を変え、日々の景色がやさしく移り変わる季節になりましたね。

秋の花と言えば「金木犀(キンモクセイ)」。

今日はファーナーズのみなさんへ、金木犀のトリビアをお話します!

長寿の香りが運ぶ、金木犀のトリビア

金木犀には、いくつかの興味深いトリビアがあります。いくつか紹介していきますね!

中国からやってきた金木犀 

金木犀はもともと中国南部が原産で、古くから庭園や公園で愛されてきました。

日本には江戸時代(18世紀頃)に渡来しました。金木犀が日本に持ち込まれた伝来のルートには、神秘的な部分があります。

確実な記録は残っていないものの、中国の庭園文化や香りを楽しむ習慣を通じて、貴族や商人の手によって日本に持ち込まれたと考えられています。

とくに、日本の園芸文化の発展とともに、金木犀は珍しい植物として広く栽培されるようになりました。

金木犀は中国文化において、古くから「長寿」と「不死」を象徴する植物とされています。

これは、金木犀が山の高地など過酷な環境でも生育できることに由来しています。

実際、金木犀の木は非常に長生きすることができ、一部では数百年にわたって生き続ける木もあるとされています。

中国の伝統文化に根付く「桂花」

中国では、金木犀は「桂花(けいか)」と呼ばれ、古来より文学や芸術、宗教において特別な意味を持っています。

たとえば、唐(とう)の時代の詩人たちは桂花を題材にした詩を多く詠んでいます。

金木犀を題材にした中国の詩の中で有名なものの一つは、唐代の詩人・白居易(はいきょい)の詩「秋夕(しゅうせき)」です。

この詩は、秋の夜の静けさや美しさ、そして過去の思い出を懐かしく思う気持を表現しています。

もう一つ有名なものと言えば、同じく唐代の詩人・杜甫(とほ)の「月夜憶秦華(つきよのきんかをおもふ)」があります。

こちらは、金木犀香る月の光の中で故郷を思い、懐かしさと切なさを感じる詩です。

杜甫は、私が高校時代に大学受験に向けて漢文を勉強をしていたときに聞いたことがある名前…!すでに20年近く前の話ですが、こんな形でこの名前に再会するとは感慨深いものです(笑)。

このように金木犀の香りは、秋の季節を象徴するものとされ、詩や文章の中で「秋の花」として取り上げられることが多いようです。

「月と桂花」の伝説

中国の古い神話では、月には「広寒宮(こうかんきゅう)」という宮殿があり、その中に大きな桂花の木が生えていると信じられてきました。

この木は「月桂樹」とも呼ばれ、月の象徴の一つです。

とくに有名なのが、広寒宮に住む仙人や「呉剛(ごこう)」という男の伝説です。

呉剛は、不老不死の力を得ようとして神々の怒りを買い、罰として月の桂花の大木を永遠に切り倒す仕事を与えられました。

しかし、この木は切ってもすぐに再生するため、彼は永遠にその木を倒すことができず、無限の苦行を続けているという物語です。

この伝説から、桂花の木は「不死」や「永遠」という象徴ともされています。

金木犀の香りで、心も体もほっと癒されるリラックスタイム

金木犀の甘くやさしい香りには、ストレスを和らげ、心を落ち着かせるリラックス効果があります。

疲れた日常にそっと寄り添い、深呼吸するたびに気持ちがほぐれていく、癒しのひとときをもたらしてくれます。

もう少し金木犀にまつわる豆知識を見ていきましょう。

金木犀の花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実の愛」

金木犀の花言葉は「謙虚」や「気高い人」です。

香りが強い一方で、花そのものは小さく控えめな姿をしていることから、この花言葉がつけられました。

そして、もう一つ「真実の愛」という花言葉もあります。

金木犀の強く持続する香りは、変わらない愛や誠実さを象徴することから「真実の愛」とも表現されたそうです。

ロマンチックですね。

“金”木犀と“銀”木犀は家族!?

金木犀には「銀木犀(ギンモクセイ)」という近縁種があるのはご存知ですか?

金木犀と銀木犀は、どちらもモクセイ科モクセイ属に属する常緑樹で、香りが特徴的ですが、いくつかの違いがあります。

金木犀の花は橙色で甘い香りを放つのに対し、銀木犀の花は白く、香りは金木犀ほど強くありません。

金木犀は主に10月ごろに開花するのに対し、銀木犀は金木犀より少し早めの9月中旬から下旬にかけて開花します。

庭園では金木犀と銀木犀が並んで植えられていることもあります。

見たことがある方も多いのでは?

金木犀の香りの秘密

金木犀の香り成分「リナロール」は、興奮や緊張を抑えてくれる作用があります。

アロマでリラックス効果だとラベンダー、ゼラニウム、ベルガモットなどが有名ですが、金木犀も同じような効果があるんです!

リナロールのリラックス成分には安眠効果もあり、季節の変わり目や寒さで気分が沈みがちな日にもぴったり。

香水などで香りをまとった時はもちろん、お茶など、金木犀を食用としていただく場合もリラックス効果やストレス解消の効果を期待できます。

香りを嗅いで、なんとなく懐かしい気持ちになるのも心に沁みますよね。

fuachaの金木犀花茶で癒されよう

さて、ここまで金木犀のトリビアをお送りしました。

fuachaには、この秋にピッタリの金木犀のお茶があるんですよ。

体調の変化を感じやすい季節の変わり目。

fuachaの金木犀花茶を飲んでココロとカラダのコンディションを整え、ほっと一息つきませんか。

fuachaの金木犀花茶は、金木犀の花のみを使用し、茶葉を一切使っていないノンカフェイン。

時間を気にせず、いつでもどなたでも美味しくいただけます。

茶さじ1〜2杯をポットに入れ、90℃のお湯を200cc花にかけ蓋をします。

3分蒸らせば出来上がり!秋の香りをお楽しみください。

季節の変わり目におすすめ秋の花〜金木犀〜

ファーナーズのみなさんが、fuachaの金木犀花茶を飲んで、この秋を元気に過ごせますように。

次の更新も楽しみにしていてくださいね。

【関連記事】

季節の変わり目におすすめ秋の花〜金木犀〜

秋のお悩み「のどの不調」を予防する養生法