秋の寒暖差はのどの不調を招きやすい
朝起きたときにこんな症状はありませんか?
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なんだかのどがイガイガする
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のどがヒリヒリして唾を飲み込むとビリっと痛む
こんな症状がある方は、秋特有ののどの不調かもしれません。
この症状が起こる理由は、日中は暖かく夜間に急激に寒くなるという秋特有の温暖差にあります。
秋は肌だけでなく、カラダの内側、特に呼吸器系が乾きやすくなるそう。中でも肺は乾燥を嫌い、潤いを喜ぶという性質を持っています。
のどは肺に通じる器官のため、乾燥シーズンには特に不調を招きやすいんです!
呼吸により夜間の冷たい空気にさらされたのどは冷え、咽頭部に血行不良が起こります。
これによりのどの免疫機能が一時的に乱れてしまうのです。
その結果、のどの粘膜に「炎症」が起こり風邪を引いたような状態になってしまう場合も。
中医学(中国の伝統医学)では、「肺」は呼吸を司るだけではなく、水分代謝を助ける役割があるとされています。
のどの不調を予防するには「肺を潤す」ことが大切です。
のどの不調を予防する簡単養生
全体のバランスを整え、健康に気をつけて身体を大切にするという意味の「養生(ようじょう)」。
養生は、食事を工夫をする「食養生」、体を休めたり運動したりの工夫をする「体養生」、リラックスしたり心が元気になれるよう工夫をする「心養生」という3つに分かれます。
肺を潤し、のどの不調を予防する簡単養生をさっそく見てきましょう。
肺を潤し、咳止め効果もある「梨」
中医学では梨は、咳を鎮めて痰を出しやすくする効果、肺を潤す効果、炎症を抑える効果があるとされています。
シャリシャリと水分を多く含んだ梨は、9月〜11月が旬。直接的にのどを潤して声がれや咳を止めるのはもちろん、肌に潤いを与える効果もあります。
発熱後ののどの渇き、空咳、痰がひっかかったときの感じやのどのイガイガにおすすめです。
生で食べるほか、丸ごと煮てコンポートにするのもおすすめ。ただし、梨は体を冷やす性質もあるため食べ過ぎには気をつけましょう。
深い乾きを癒す「白きくらげ」
中医学では、白きくらげは、水では補えない深い渇きを癒して、身体に必要な潤いを補うと言われている食材。
美容と健康に人一倍うるさかった「楊貴妃(ようきひ)」も、クコの実・なつめ等とともに好んで白きくらげを食していたんだとか。
白きくらげは、皮膚や粘膜の乾燥を潤すため、ドライマウス、空咳、免疫低下などの症状や、呼吸器系が弱い、鼻やのどから風邪を引きやすい方にもおすすめ。
ちなみに、白きくらげと黒きくらげはそもそも違う植物で、薬膳的にも違う働きを持ちます。
黒きくらげは、滋陰補血(じいんほけつ)と言って、血と潤いを補い、精を補うものとされます。
一方、白きくらげは、滋陰潤肺(じいんじゅんはい)と言って、胃腸を調えて潤いを補うものとされています。
肌やのどの乾燥にはもちろんのこと、便秘気味の方にも白きくらげがいいとされています。
咳やのどの痛みに効くツボ
咳やのどの痛みが続くと夜も眠れず睡眠不足になる可能性も…。
そんな辛いのどの不調を楽にするツボを紹介します。
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咳が出るとき:尺沢(しゃくたく)・・・軽く肘を曲げた内側にできる横じわの真ん中である太い筋の親指側のみぞ
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のどが痛いとき:合谷(ごうこく)・・・手の甲、人差し指の骨のきわ
試してみる価値あり!じんわりとゆっくり押して、軽くマッサージをしてあげてください。
fuacha金木犀花茶ものどにおすすめ!
金木犀は、夏が終わり少し涼しくなってきた頃に花を咲かせます。
金木犀は薬膳では「桂花(けいか)」と呼ばれ、身体を温め寒さを追い出す力があると言われています。
注目したい点は、乾燥したのどを潤し咳を止めてくれるという金木犀の効能。
声のかすれなどの症状も和らげてくれます。
fuachaの金木犀花茶は、金木犀の花のみを使用し、茶葉を一切使っていないノンカフェイン。
時間を気にせず、いつでもどなたでも美味しくいただけます。
茶さじ1〜2杯をポットに入れ、90℃のお湯を200cc花にかけ蓋をします。
3分蒸らせば出来上がり!秋の香りをお楽しみください。
日々の食事は潤いアップの基本。
旬の果物や野菜を積極的に摂り入れてカラダを乾燥から守り、ファーナーズのみなさんが今年の秋も元気いっぱいに過ごせることを願ってます。
次の更新も楽しみにしていてくださいね。
参考
中医学情報サイトCOCOKARA「秋の“のどトラブル”はカラダの乾燥サイン」