中医学から考える月経とPMS。月のリズムと女性の身体の関係とは?
ファーナーズへ(fuachaファンのみなさん)こんにちは。
fuacha広報の美々(メイメイ)です。
生理やPMSについてオープンに会話できる環境が増え、
昔から、月と女性の関係は深いものであると考えられ、これは中医学においても同様です。
今回は、月経やPMSと月のリズムについて、さらには生理中の過ごし方についてなどを、中医学の観点から見ていきたいと思います。
陰陽の視点から見た月と女性のリズム
中医学といえば、様々なものを、陰と陽に分類して捉えることは、有名ですね。
月と女性について、陰と陽の視点から見ていきましょう。
月と女性は「陰」に属する
中医学の陰陽論では、自然界のあらゆるものは「陰」と「陽」の二つのエネルギーに分類されると考えられていますね。
月は「陰」、太陽は「陽」とされ、そして女性は月と同様で、「陰」に属すると考えられています。
月が満ち欠けを繰り返すように、女性の身体も月経というサイクルを通じて変化を繰り返します。
この自然のリズムと調和することが、女性の健康を保つために重要だと考えられてきました。
月経と月の影響
2000年以上前に記されたとされる中医学の古典書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、「人体も月に影響される」と書かれています。
月のリズムが潮の満ち引きに影響を与えるように、女性の身体も月のサイクルに大きく左右されます。
月が満ちていくと、私たちの体内の気や血も満ちていき、そして月が新月に向かう時、気血も引いていきます。
新月や満月のタイミングで体調が変わりやすいと感じる方や、新月に向かう時、満月に向かう時に心身の変化を感じる方も多いのではないでしょうか?
PMSもこのメカニズムに大きく左右されているという異なります。
このリズムを意識しながら、また、このリズムに身を委ねながら、自分の体と向き合うことが、自然と調和していることになりますよね。
中医学からみる月経中の過ごし方
体をいたわる養血(ようけつ)
中医学では、月経は「血(けつ)」と深く関係しています。月経中に身体から排出される血は、身体全体の「血」の一部ですよね。
月経中や月経後は「養血(ようけつ)」、すなわち血を養うことが重要です。
特に、血が不足していると感じる場合は、栄養豊富な食事を摂ることが必要です。たとえば、鉄分を多く含む小松菜やほうれん草、調理したイワシなどの魚類などがいいですね。
体を温める
また、月経中は血とともに体温も放出されるため、体が冷えやすい時期です。
温かい飲み物や食べ物を意識的に摂り、冷えを防ぐことも大切です。
中医学では、身体を冷やすことが「血」の巡りを悪くし、痛みや不調を引き起こすと考えています。
特に、月経痛に悩まれている方は、身体を温めることを心がけてください。
私も20代の頃は生理痛がひどく、月経中は暖かいカイロをお腹に当てていた記憶があります。
リラックス
月経前〜月経中は、ホルモンバランスの変化により、感情の起伏が激しくなりやすい時期です。
最近では、PMSと呼ばれ、だいぶ認知されてきましたよね。
中医学では、感情の不安定さは「気」の滞り、すなわち「気滞(きたい)」が原因とされています。
気滞が続くと、ストレスが溜まり、月経痛やPMSが悪化することがあります。
できればストレスが溜まってしまう前に、リラックスできる時間を確保し、心を穏やかに保ちたいですね。
深呼吸や呼吸法を活用したり、アロマテラピーでリラックスしたりするのもおすすめですよ。
月のサイクルに合わせた過ごし方
現代では、月のサイクルと全く同様に生理のサイクルを回せている方は珍しいくらいかと思います。
とはいえ、月のサイクルに自然は左右されており、その自然から私たちも少なからず影響を受けています。
そんな月のサイクルに合わせた、中医学視点の過ごし方をご紹介しますね。
満月の日の過ごし方
満月前後は、体の中も様々なものが満ち足りてきているときです。
これは、体にも心にも言えることです。
ゆっくり湯船に入るなどして、心身ともにデトックスを意識して過ごしてみてください。
新月の過ごし方
満月と真逆の新月。
新月前後は、新しいエネルギーを取り入れる時。
むやみやたらと動くのではなく、新しいことを始める準備や下調べなどをする、自分の内面と向き合う時間を過ごしてみてくださいね。
月経と女性の身体は、自然のリズムと深く関わっていることが、おわかりいただけたでしょうか。
月のサイクルと共に変化する身体を意識しながら、自分自身をいたわることが、心身の健康を保つ秘訣ですね。
月経前後の過ごし方や、月のサイクルに合わせた過ごし方を、ぜひ実践してみてくださいね。
ファーナーズが、自然と調和し、自分自身のリズムに合わせた生活を送れることを願って。