中医学で乾燥の季節も快適に!秋の肌トラブル・便秘解消法
ファーナーズへ(fuachaファンのみなさん)こんにちは。fuacha広報の晴々(セイセイ)です。
9月に入り、暑さも次第に和らぎ、秋の夜風が気持ち良い季節となりました。
今年の夏は本当に猛暑でしたよね。
晴々は食べたい気持ちがあるのに、食べる量が自然と減ってしまいました。
毎年、猛暑が過ぎて暑さが和らいだ後に、体の不調をきたす人が多いそうです。
毎日ジェットコースターのような寒暖差の気温、暑さによる体内の水不足、紫外線による体へのダメージなどが原因で、私たちの体の免疫力は低下しています。
これから1年で最も過ごしやすく紅葉の良い季節となるので、秋を全力で楽しみたいですよね!
今回は中医学の観点から、快適な秋の過ごし方をご紹介します♪
秋は「少陰」(しょういん)の季節
秋は少しずつ陰の気を養う「少陰」の季節となります。
中医学には、陰陽学説があります。地球上にあるすべてのものには「陰」と「陽」があると考えます。陰陽の考え方で、人の健康状態を診て治療・養生に利用される学説です。
陰陽の考え方では、温暖の季節である春・夏を陽とし、冷寒の季節である秋・冬を陰とします。
他には、男を陽・女を陰、朝は陽・夜は陰とします。自然界に存在するもの全てを陰陽に分けることで万物が生成変化する思想を説いています。
秋は、夏の暑さが和らいでいき、陰の季節へと変化していく少陰の季節となります。
天人合一(てんじんごういつ)とは
人は自然界の一部であり繋がっているという「天人合一」と考えがあります。古代から伝承され自然界が乾燥すれば、私たちの身体も乾燥してくると考えます。
秋の不調は、肺や大腸とつながっていきます。
これから深まる秋に備え胃腸系を整え、夏に暑さや汗で失った気血や津液(しんえき)を補い「肺」「大腸」が弱くならないように、今から整えてゆきましょう。
それでは、秋におすすめの生活養生や食養生を紹介しますね♪
秋の生活養生・食養生
早寝早起き
夏の夜は、クーラーのかけっぱなしで体調を崩すこともありましたよね。
クーラーなしでは熱中症になってしまう恐れがありますが、夜中に体が冷えて起きてしまうことも。
夜が涼しくなってきたら、ベッドルームの窓を開けて、風を通して入眠してみましょう。
外からは、秋を感じるスズムシの心地よい音色が聞こえてくるでしょう。
冬への寒さに耐えうる体力を作るには、夜10時に寝て、朝遅くとも8時に起きる生活をしてみましょう。7〜9時間の睡眠が理想です。
夜10時に寝ることで体内時計がリセットされます。
24時間のリズムで動く体内時計のリセットは健康には不可欠と考えられています。
体内時計が正常になると、健康維持や集中力のアップも期待できるので、タイムパフォーマンスが良くなることで効率的に充実した生活が送れますよ。
10時就寝を続けると、血圧などにも良い影響を与え、結果的に心臓発作や脳卒中のリスク低下の一因となる研究結果も発表されています。
朝ヨガ・夜ヨガがおすすめ!
朝ヨガ
朝起きるのが億劫で体がだるいと感じる人へおすすめしたいのが「朝ヨガ」です。
毎日体調は変化するもの。少しでも、自分の心地よいスッキリとした状態で1日をスタートさせたいですよね。
少し早起きしてヨガを行うと、たくさんの良い効果を得ることができますよ。
例えば、寝覚めが良くなり体があたたまります。ヨガで血流を良くすることで筋肉の強張りがほぐれ、朝の活動がスムーズになりますね。
ポイントとしては、朝食前に空腹時にしましょう。朝忙しい時間帯ですので、5〜10分の短い時間だけで大丈夫ですよ。
おすすめは太陽礼拝のポーズ。検索してみてくださいね。
朝ヨガをすると、体がぽかぽかして便秘解消にも繋がります。
夜ヨガ
夜の就寝前にヨガをすると、自律神経のバランスを整えて、身体を疲労から回復しやすい状態にしてくれます。
自律神経が乱れると、寝つきが悪く眠れない、朝起きても疲労感が残ったりします。
寝る前に5分程の短いヨガをして、すっと深く入眠できるようになりますよ。
おすすめは、チャイルドポーズ、ネコのポーズ。
無理をしないで、汗をかかない易しいポーズをしましょう。
朝晩の白湯(さゆ)習慣で体を温める
秋の不調は、大腸につながります。
体が冷えることで、内臓の新陳代謝が低下しますが、悪化するとその冷えが全身に及び倦怠感、冷えとなり少陰病となり無気力状態になってしまいます。
そうならない為に、朝と就寝前にマグカップ1杯の白湯を飲みましょう。
白湯の作り方はとっても簡単です。
ミネラルウォーターを沸騰させて、50度まで冷まして完成です♪
とてもシンプルな白湯習慣ですが、白湯を飲むと体が温められて血の巡りがよくなります。
老廃物を排出し、体全身の緊張をほぐし、胃腸が温められます。
胃腸を温めることは、秋の冷えやすい少陰の季節にとても大切ですね。
白湯を飲むと、免疫力アップやむくみの改善などが期待できます。
腸の働きもよくなるので、消化がスムーズになることで、必要な栄養素を効率よく体に吸収できるようになるのでいいこと付くしですよ。
秋の旬のものを食べて乾燥知らず!
秋の不調は、肺にもつながります。
秋は空気が乾燥しますが、私たちの体も乾燥しやすくなります。乾燥がダイレクトに影響を受けるのが肺です。
肺が渇くと、咳が出やすくなり、乾燥肌になります。更に、便秘にもなりやすくなります。
秋の乾燥には、旬の食べ物で潤いをチャージしましょう。
気と体を潤す秋のおすすめ食材は、大根、山芋、里芋、さつまいも、蓮根などの根菜。
秋が旬の脂の乗ったさんま、さば、いわしなどの青魚。
秋から出回る新米。山の恵みである栗、キノコ類。
秋の美味しい味覚の梨、柿、ぶどう、なつめなどのフルーツ。
良質なタンパク質を積極的に取り入れることもポイントです。
秋の旬の食材を秋の時期に食べることで、私たちの体は自然の恵みのパワーを受け取ります。
旬の食材はとても生命力があり、その時期に必要な体作りをサポートしてくれるのですね。
ファーナーズとファーナーズの大切な皆さんが、体の中から元気で健康になり、素敵な秋を過ごせますように願ってます。
私は、新米と栗で、秋の味覚の栗ご飯を作ることがとっても楽しみです。
次の更新も楽しみにしていてくださいね。
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【参考】
- 飯塚病院漢方診療科ホームページ
- BBC NEWS Japan記事 夜10時が「理想的な」就寝時刻 心臓の健康維持につながる