体の状態によって選ぶコンビニ食材で簡単・夏の食養生
ファーナーズへ(fuachaファンのみなさん)こんにちは。fuacha広報の紗々です。
ファーナーズのみなさんは夏バテすることなく元気にお過ごしでしょうか?
猛暑が続くと、コンビニではついつい冷たいアイスやジュースを買ってしまいがちですよね。
コンビニは手軽に即席の食べ物を買える便利な場所ですが、栄養バランスが気になる方も多いかもしれません。
でも実は、少しだけ薬膳の考え方を意識しながら、体の状態に合わせてコンビニ食材を選べば簡単養生になるんです!
今日はファーナーズのみなさんへ、薬膳の考え方と体の状態に合わせたコンビニ食材の選び方をお伝えします!
薬膳で考える健康法
薬膳と聞くと、「薬っぽい食事」や「美味しくない食事」をイメージする方もいるかもしれませんね。
しかし実は、薬膳の基本は、体に合った美味しい食事で体を内側から整えるというものなんです。
少し詳しく説明していきますね。
そもそも薬膳とは?
薬膳とは、中医学(中国の伝統医学)の考え方にもとづいた食事のこと。
その人の体調に合わせた食材を摂り入れて体調不良を改善し、健康的な体作りを促進することを目的としています。
西洋医学では、病気の患部に注目して診断し、薬で早く治すことを目指しますよね。
一方、中医学では体全体のバランスや患者の体質を診て、普段の生活の中から病気にかからないよう予防をしていきます。
病気として診断はされないものの、体に不調があることを中医学では「未病」と呼びます。
薬膳では中医学の考え方をもとに、その日の自分の状態に合った食材を摂ることで、未病を改善していきます。
現代人の健康維持にも効果的な薬膳
中医学にもとづいた食事法の薬膳ですが、実は現代の食生活にも薬膳の考えを取り入れることができるんです。
薬膳は、季節や体調に合わせた食材をおいしく摂り入れるという考えがベースとなっています。
一見難しそうに感じる薬膳ですが、簡単に言えば、毎日の食事や間食で自分をケアしましょうという考え方。
冷えたら温める・熱があれば冷やす・多すぎるものは減らす・足りないものは補う。
食材のパワーを摂り入れて、体の調和を図ることが中医学的な健康のコツなんです!
コンビニ食材で簡単・夏の食養生
健康維持に効果的な薬膳。
でも、忙しい毎日の中で薬膳を意識して調理するのはなかなか難易度が高いですよね。
そんなときは、薬膳の考え方を意識しながらコンビニ食材を選んでみましょう。
夏の暑さには緑茶
緑茶は茶葉を発酵させていないお茶なので、お茶の中でいちばん体を冷やしてくれます。
暑さで頭がスッキリしないときに飲めば、暑さが吹き飛び爽やかな気分になれますよ。
体の冷えが気になったときは紅茶
紅茶は茶葉を完全発酵させたお茶なので、お茶の中でいちばん体を温めてくれます。
緑茶と違って体を冷やさないので、冷え性の人でも夏場に摂りやすいお茶です。
【fuachaのばら花冠茶とブレンドした鉄観(てっかん)茶(写真右)とプーアル茶(写真左)。茶葉の熟成度の違いによりお茶に色の違いが生まれる】
イライラには炭酸水
炭酸水は自律神経系の交感神経を落ち着かせて、副交感神経を優位にします。副交感神経は休息やリラックスに関わっているため、炭酸水を飲むことでイライラを抑えることができます。
香りが付いている炭酸水は、糖分や食品添加物を含むので、炭酸水は無味無臭のものがおすすめ。
消化不良には白がゆ
胃腸の調子が悪いときは、普通の硬さのご飯よりおかゆを食べた方が消化が早いので、内臓に負担を掛けずに栄養を摂ることができます。
作るとなると一手間かかる白がゆを、コンビニではすぐに手に入れられるという点も嬉しい。
夏の潤い不足には豆腐
豆腐は体の余分な熱を取り除いてくれる作用があります。また、体の潤いを補ってくれる効果もあるので、夏にぴったりの食材。
火照った体をクールダウンし、失われた潤いを補ってくれますよ。
むくみが気になったらひじき煮
ひじきにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムには、余分な塩分と水分を体の外に排出する働きがあり、むくみの解消や高血圧予防に効果◎。
疲れが出てしんどいときは干し芋
干し芋にはビタミン類が豊富に含まれており、その量みかんやレモンの2倍!
ビタミンは体の中で酵素を活性化する役割があります。酵素は代謝を助け、エネルギーの生成や栄養素の分解をスムーズに行うため、疲労回復になくてはならないものなんです。
ビタミンを摂取することで、体内の酵素が活発になり、代謝が良くなって疲労が早く回復しますよ。
落ち込みや不安感で不眠ぎみのときはゆで卵
タンパク質が豊富で、完全栄養食とも呼ばれているゆで卵。
私たちに不足しがちなビタミンA、B2、鉄分なども豊富に含まれており、免疫力を高めてくれたり、ストレスへの抵抗力を高めてくれますよ。
熱のこもりが気になるときは寒天ゼリー
ついつい冷たいアイスなどに手を出してしまいなくなる暑い夏。でも、食べ過ぎると冷えにつながるし、カロリーも気になります。
そんなときは、寒天ゼリーを。寒天ゼリーは口当たりが良いだけではなく、見た目も涼しげなので、暑さを和らげてくれますよ。
寒天は食物繊維も豊富で、ほぼノンカロリーというのも嬉しいポイント。
汗をかいて喉が乾くときはカットフルーツ
汗をかくと体の中のミネラルが失われてしまうので、夏は水分だけでなくミネラルチャージも大切。
キウイは、水分を豊富に含み、暑さへの順応が早くなると言われているビタミンCがたっぷりなので、コンビニで見かけたらぜひ手に取ってみて。
もちろんカルシウムやカリウムなどのミネラルも含まれているので、夏場の体ケアに最適なフルーツ。
そして今の時期旬のスイカは、夏に汗で奪われやすい体液を補ったり、のどの渇きを潤し、熱の症状から体を守ってくれますよ。
ちょっとだけ意識することで、普段何気なく使うコンビニも簡単に夏の食養生ができる場所に変わります。
ファーナーズのみなさんが薬膳の考え方を取り入れて、暑い夏を元気に乗り切れますように。
次の更新も楽しみにしていてくださいね。
参考:
世界文化社 久保奈穂美 「1日ひとつ、疲れが消えるおいしい漢方365」
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