ファーナーズへ(fuachaファンのみなさん)こんにちは。fuacha広報の紗々です。
夜更かしをすると普段のリズムが崩れたり、海外旅行で時差ボケを感じたりすることがありますよね。
これは、私たちの体に備わっている「体内時計」が、生活のリズムや環境の変化によって狂ってしまうために起こるんです。
このズレが原因で、体調を崩したりします。
体調・心・お腹・自律神経…が不安定。こんなふうに何かと「不安定」なときは時間を整えましょう。
今日はファーナーズのみなさんへ、時間の整え方をお伝えします!
時間と心身は関係している!?
私たちの体の中にある24時間のリズムを調整する「体内時計」。
2017年にアメリカの科学者が体内時計を生み出す遺伝子構造を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞して話題になりました。
また近年では、薬をいつ飲むかによって効果や副作用がどう変化するのかを見る「時間薬理学」という学問もあるんだとか。
このように、現代医学において、時間と体の関係が注目されています。
しかし、実は中国では約2,000年前から、時間の流れとその時間にふさわしい養生方がすでに存在していました。
この考え方を「子午流注(しごりゅうちゅう)」と言い、2,000年前の中医学(中国の伝統医学)の医学書にも記載されているんです!
【中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」 Wikipediaより】
子午流注の考え方によると、体内の気(エネルギー)や血は、特定の経路を24時間のサイクルで巡り、全身のすみずみを流れていると考えられています。
簡単に言えば、一日の中で特定の時間帯に特定の臓器が一番活発に働くという考え方で、子午流注では、以下のように時間帯と臓器を結びつけています。
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1:00〜3:00 肝
- 3:00〜5:00 肺
- 5:00〜7:00 大腸
- 7:00〜9:00 胃
- 9:00〜11:00 脾(ひ)
- 11:00〜13:00 心
- 13:00〜15:00 小腸
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15:00〜 17:00 膀胱
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17:00〜 19:00 腎
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19:00〜21:00 心包(しんぽう・心臓の外面を包んでいる膜のこと)
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21:00〜 23:00 三焦(さんしょう・ 体腔を3つに分けた部分のこと)
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23:00〜1:00 胆
子午流注で考える理想的な生活リズム
子午流注の考え方を使って、体のリズムに合わせた健康管理ができます。
ここからは、それぞれの時刻に合わせた養生について詳しくみていきましょう。
深夜~早朝の生活リズム
23:00~3:00は、胆・肝の時間。
肝臓は新陳代謝を行い、消化吸収を助ける胆汁を作り出して、栄養を蓄えたり解毒したりしています。23:00前に就寝することでこれらの働きが活発に。
夜更かしすることで、新陳代謝や解毒の働きがうまく働かず、顔色が悪い、目の下のクマ、顔にしみができやすいなどの症状があらわれやすくなります。
3:00~7:00は、肺・大腸の時間。
この時間に深い睡眠を取っていると深い呼吸がしやすくなり、朝にスッキリと目覚めることができます。
一方、呼吸器系が弱い方はこの時間帯に咳や喘息などの発作が起きやすいと言われています。
また5:00〜7:00は、大腸の運動が盛んになるため、散歩や軽いストレッチなど早朝の運動は排便を促すのに◎。
朝〜昼にかけての生活リズム
7:00~11:00は、胃・脾の時間。
消化器系の働きが活発になり、消化吸収が盛んに行われる時間です。しっかり朝食をとることで体が栄養を吸収でき、元気な体を作ってくれます。
朝食を食べない生活が続くと、体が栄養を吸収できず、冷えや貧血の原因に。
11:00~15:00は、心・小腸の時間。
中医学でいう「心」は、西洋医学で言う心臓の機能のほかに、意思や精神活動に関係する部分と捉えます。
昼食後の15分ほどの仮眠は、精神を養い、午後の仕事や勉強を効率よく行うことができるとされていますよ。
また、正午の時間は特に血液の粘土が高くなり、心臓に負担がかかりやすいと言われています。
夕方〜夜の生活リズム
15:00~19:00は、膀胱経・腎の時間。
腎は排泄を司る臓器なので、この時間帯は排尿によって体の毒素を排出するのに最適とされています。
利尿作用のあるfuachaの菊花茶などを飲んで、尿の排泄を促すと◎。
19:00~23:00は、心包・三焦の時間。
心包とは、心臓の外面を包んでいる膜のこと。
心包は、心を邪気から守る役割を担っているため、夜は皮膚の痛みや痒みを感じやすいと考えられています。
特にアトピー性皮膚炎、湿疹などがある方は、仕事や家事を終えて一段落ついたこの時間帯にかゆみを感じやすいです。
スキンケアをして、リラックス効果がある
fuachaのジャスミン花茶などでストレスの解消を。
三焦とは、中医学の考え方で、体内の気や血の巡りを司る3つの体腔のこと。
上焦(横隔膜より上の部分)、中焦(横隔膜から臍までの部分)、下焦(臍から下の部分)の3つに分かれ、それぞれに異なる役割があり、気血を全身くまなく運んでいます。
この時間帯は、ゆったりと過ごすと全身の気の通り道を休ませ養うことができると考えらています。
心包と三焦は、実は実体のない臓器なんだそう。
「気」など、目に見えないものも大切にしている中医学。目に見えるものだけが全てではないという中医学の考え方が、私もお気に入りです!
まずは起床時間からそろえてみよう
忙しい毎日だと、起きる時間・寝る時間・食べる時間など、毎日がバラバラになりがちで、それに伴い心身もバランスを崩しやすくなります。
日々の習慣をガラッと変えるのが難しくても、少しだけ意識して時間を一定に保つことは取り入れやすくて効果的。
まずは、就寝時間ではなく起床時間をそろえてみましょう。起床時間がそろえば、いつも眠くなる時間もだんだんそろってきますよ。
ファーナーズのみなさんが、いつも心身ともに健康で元気に過ごせますように。
次の更新も楽しみにしていてくださいね。
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