食薬同源〜調和を図る〜
中医学(中国の伝統医学)の考えに基づいた食事「薬膳」。中国には古くから「食薬同源」という思想があります。
すべての食物には薬と同じような効能があり、身体に良い食材を日常的に摂り入れれば健康に過ごせるという考えです。
薬膳と聞くとなんだか難しそうに感じる人も多いかもしれませんが、簡単に言えば、毎日の食事や間食で自分をケアしましょうという考え方。
冷えたら温める・熱があれば冷やす・多すぎるものは減らす・足りないものは補う。食材のパワーを取り入れてカラダの調和を図ることが中医学的な健康のコツなんです!
でも健康維持のためとは言え、忙しく育児をしている中で手間隙かけて薬膳料理を作るのはハードルが高いですよね…(涙)。
そんな時には簡単に食べられる薬膳から初めてみてはどうでしょう?
子育て世代のママにおすすめの素材!巡りをよくする“女の3宝”
「なんとなく疲れが取れない」「お腹の調子がいつも悪い」と言った病名の分からない体調不良…。
病気になる前のカラダの不調を「未病」と呼びますが、中医学では、身体全体を見て漢方や薬膳を使いながらその症状の改善を目指します。
私自身、30代に入ってからは疲れを感じやすく、いったん体調を崩すと回復するまで時間がかかるようになりました。
さらに子どもが生まれてからは慢性的な睡眠不足で頭がぼーっとすることもしばしば…。大好きなあの俳優さんの名前もすぐに出てきません(涙)。
これから紹介する3つの果実は中国では“女の3宝”と呼ばれ、女性に嬉しい効能がたっぷり入った食材です。
なつめ(棗)
中国では「1日に3粒のなつめを食べると一生老いない」と言われているなつめ。
毎月の生理で貧血の症状を抱えている方も多いと思いますが、女性の体調には「鉄分」が大いに関係しています。鉄分不足は肌や髪の健康にも影響が出てしまいがち。
なつめは肌のたるみやシワ、抜け毛を防ぐと言った美容のためにも頼もしい存在です。
さらにパントテン酸というビタミンを多く含むことから、神経細胞に働きかけて精神の安定を図り、ホルモンの働きを助けてストレスに強いカラダを作ってくれるのだそう。
ライフステージの変化で常にホルモンに左右されがちな女性のココロとカラダの強い味方ですね。
クコの実(枸杞)
ゴジベリーという別称で海外ではスーパーフードとしても選定されているクコの実。
クコの実には、カロテン、ビタミン類、カルシウム、ミネラル、ポリフェノールなど非常に豊富な栄養が含まれています。
効率的に代謝を促してエネルギーを作り出し、疲労回復や疲れにくいカラダにしてくれる効果があるので子育て世代のママの救世主と言えます。
中国では3000年以上も前から不老長寿の薬として愛用され、解熱や血圧降下、目の病気の予防など幅広い目的で利用されています。
某大手化粧品メーカーの研究によると、「クコの実エキス」を経口摂取するとなんとシミのできにくい肌体質になり美白効果があるということが発見されました。
さらに、肝臓に脂肪が蓄積することを防ぐ働きのあるベタインという成分や脂質や糖質を効率よくエネルギーに変え脂肪の燃焼をサポートする働きのあるビタミンB2も含まれておりダイエットにも効果的です。
クコの実、優秀すぎませんか…!
ろんがん(龍眼)
日本では馴染みがない果実ですが、東南アジアでは広く人気のあるトロピカルフルーツのろんがん。
ライチ同様、果肉の中には黒い種が一つ入っていて、これが龍の目のように見えることから「龍眼」と名付けられたと言われています。
中国や台湾では果肉を乾燥させたものを漢方薬として使用し、精神と胃腸の栄養剤として親しまれています。
ろんがんは、ビタミン類、ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウムなどが豊富です。
高い補血作用で貧血の改善や産後の回復、不眠をサポートしてくれます。
さらに精神を安定させる効能があるので、不安を取り除き、動悸やめまい、物忘れの改善にも効果が期待できるとのこと。
共働きが一般的なシンガポールでは、体力回復のために産後直後から1か月くらいまで毎日「ロンガンティー」を飲む習慣があり、病院でも毎食提供されるそうなのです。
中華系が70%以上を占めるシンガポール、そのルーツをたどれば古くから中国で発展した薬膳の考えがシンガポールの人々にも根付いているようです。
fuachaの果茶を飲んでみよう
上で紹介した「なつめ」「クコの実」「ろんがん」の3つの果実が手軽に摂れるのが、fuachaの果茶なんです!
fuachaの果茶は、甘さ・酸味・香りがちょうどいいバランスになるように独自配分にこだわり、1回分ずつ小袋に入っています。
どれを何個ずつと迷うことなく1袋をサッとカップに入れてお湯を回しかけ、5分ほど待つだけで簡単にできあがり!
見た目も可愛くて気持ちもほっこり。果茶を飲み終わった後は、カップに残った実を食べるというお楽しみが待っていますよ。
実の柔らかさの中に弾力があり、自然な甘さと酸味があってとっても美味しい!
果茶としてはもちろん、そのままドライフルーツとして食べてもいいし、スープや鍋に入れて食べても味わいがあります。
fuachaの果茶は、見えない“気”や“血液”のゆらぎから来るココロとカラダの不調を整え巡りをよくしてくれます。
ノンカフェインなので時間を気にせずいつでも飲めることも嬉しいですね。
いつも忙しく過ごしているファーナーズの皆さんのココロとカラダがfuachaの果茶で癒され、明日の元気に繋がるように願っています。
次回の更新も楽しみにしていてくださいね。
参考
中医学情報サイトCOCOKARA「ストレスフリーのコツは“逍遥”にあり!」
東洋経済ONLINE「シミ対策の新潮流、ゴジベリーって何だ?」
頼 建守著「世界一やさしい東洋医学」
池上文雄 他監修「からだのための食材大全」