五節句のひとつ「重陽の節句」とは?
中国では奇数は縁起のよい“陽数”とされ、3月3日や7月7日など、奇数が重なる日を幸せな日と考えました。
中でも一番大きな“陽数”である「9」が重なる9月9日を「陽」が「重なる」と書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿を願う行事としてきたそうです。
一年間には以下の五つの節句があり、無病息災や邪気を払う日として伝統的な年間行事になっています。
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1月7日 人日(じんじつ)の節句(七草の節句)…七草粥を食べて健康祈願
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3月3日 上巳(じょうし)の節句(桃の節句)…雛人形を飾る女子の節句
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5月5日 端午(たんご)の節句(菖蒲(しょうぶ)の節句)…五月人形やこいのぼりを飾る男子の節句
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7月7日 七夕(しちせき)の節句(笹の節句)…短冊に願いを書いて笹に吊るし夢成就祈願
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9月9日 重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句)…菊酒などを使い、菊の効能により健康祈願
「重陽の節句」以外の4つは、節句の名前こそ知らなくても行う行事には私たちに馴染みがありますよね。
今では五節句の中でも影が薄くなってしまった重陽の節句ですが、昔は五節句を締めくくる行事として最も盛んだったんだそう。
中国では、菊は邪気を払う力を持っているとされ、それが日本にも語り継がれました。
現代ではあまり馴染みがないものとなっていますが、かつては重陽の節句に菊酒(日本酒に菊の花を漬け込んだもの)を飲み、厄除や長寿を祈願するという風習が大切にされていました。
不老長寿や邪気払いの縁起物とされた「菊」
菊は古来より薬草としても用いられ、延寿の力があるとされています。
中国には、菊のおかげで少年のまま700年も生きたという「菊慈童(きくじどう)」という伝説があるほど。
薬膳で使用される菊(菊花)は、ルテオリンという物質が含まれており、解熱、解毒、消炎などの効果が認められています。
近年の研究結果では若さを保つのに必要な抗酸化作用や2型糖尿病の治療などの作用を持つ可能性も示されているのだそう。
また食用菊には、増血ビタミンとも呼ばれる葉酸、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンE、血圧上昇を抑えるカリウムなどが多く含まれています。
さらに菊の花には、クリサンテノンという芳香成分が含まれており、精神の高ぶりをしずめるリラックス効果が認められています。
これらの効能が、昔の人々が不老長寿や邪気払いの縁起物の花とした所以なのかもしれませんね。
重陽の節句はfuachaの菊花茶で自分を労ろう
9月9日の重陽の節句は、fuachaの菊花茶で日々の疲れを癒しココロとカラダを労わりませんか?
飲み方は超簡単。
茶さじ1〜2杯をポットに入れ、お湯を注いで5分待つだけ。ノンカフェインなので、遅い時間でも授乳中でも気にせず飲めるのも嬉しい。
fuachaの菊花茶は、仕事や育児で忙しい女性にもとってもおすすめです。
菊花には、老廃物を外に出し胃腸を労る効果があります。
日々の忙しさにゆっくり食事をすることもままならず胃腸に負担がかかってしまったり、脂っこいものを食べて胃腸に負担を感じた時などの身体のケアに最適。
また菊花は、目のかすみ、疲れ目、目の充血や痒みなどの眼精疲労にも効くとされているので、PC作業で目が疲れがちなファーナーズもぜひ摂り入れてみて。
ファーナーズのみなさんがfuachaの菊花茶を飲んでどんな時もいきいきと過ごせますようにと願ってます。
次回の更新も楽しみにしていてくださいね。
参考
脳神経外科・漢方内科 らいむらクリニック院長コラム「菊の節句のお話」
柳沢 侑子著 マンガと図解で身につく よくわかる漢方薬膳「菊花」
福井県立大学「抗菊に血糖値上昇抑制作用があることを発見しました」