100万人のキャンドルナイトとは?
1年で2回行われる、2003年から始まり今年で21年目を迎えるイベント。
毎年、夏至と冬至の日に電気を消してスローな夜を過ごすことを呼びかけ、1週間に渡って20時〜22時の2時間、それぞれの場所で一斉に電気を消してろうそくの灯火のもとで過ごします。
キャンドルナイトの発祥は、元を辿れば2001年のこと。
原子力発電所を建設するというアメリカのエネルギー対策に反対して、カナダで自主停電運動が起こります。
このカナダの運動を見て「日本でもやってみよう」と言い出したのは、明治学院大学の辻教授。自身が経営するカフェで「暗闇カフェ」というイベントを開催しました。
カナダの自主停電運動は真っ暗にしてやるそうなのですが、それだと子どもが暗闇が怖くて泣いてしまうとのことで、辻教授は真っ暗闇の中でろうそくを灯しながらやることに。
お客さん達からは、「暖かいろうそくが灯った暗がりのカフェで過ごす時間はとても心地がいい」と好評だったんだとか。
カフェでの自主停電運動の評判の良さに嬉しくなった辻教授は、大地を守る会(オイシックス・ラ・大地株式会社)代表の藤田氏に声をかけ、秋に「キャンドルプロジェクト」を実施。
「電気を消してキャンドルを」という更なる呼びかけによって、賛同する多くの人々が実際にキャンドルで過ごす夜を体験しました。
それから2人は更に新しい仲間を加え、もっと多くの人が気軽に参加できるようにという想いを込めて、2003年の夏至の日に「100万人のキャンドルナイト」と名前をつけてこのイベントが始まりました。
いつか本当に平和な暮らしへとつながっていく…
『“原発反対!”と100万回叫ぶより、ひとりひとりが生活のワンシーンでスローな時間を体感していくことがいつか本当に平和な暮らしへとながるのではないか』
といただいた感想を読んで辻教授と藤田氏の2人は感じたそうです。
私が目にした感想で、特に素敵だなと思った参加者の声をご紹介します。
不自由さの中に幸せは詰まっているのかもしれませんね。
2023年夏至のキャンドルナイトの様子
今年の夏至のキャンドルナイトは、6月21日(水)に東京都港区にある増上寺で開催されました。
たくさんのキャンドルが灯る中、東京タワーが4年ぶりに消灯し幻想的なムードに。
会場では、キャンドルのワークショップや環境に配慮して作られた旬の野菜や規格外食材を販売する「キャンドルナイトマルシェ」も開催されたそうです。
スローな夜の過ごし方
キャンドルの優しい光に包まれながら、スローな夜の過ごし方を3つ紹介します。
バスタイムでのボディケアで自分にご褒美を
保湿成分が配合されたボディソープをしっかり泡立てて優しく身体を洗ったり、柔らかいシュガースクラブでお肌の角質ケアがおすすめ。
お風呂上がりには、ボディクリームなどを丁寧に塗り込みましょう。足首から太もも、ウエストからおへそなど、下から上、外側から内側の流れを意識して塗ると、血行が良くなります。
ヨガやストレッチで心身をリラックス
首をゆっくり回したり、仰向けになって上に手を伸ばしたりするだけでも、体の重さが取れてすっきりします。
ヨガやストレッチを行うときは、身体を締め付けないゆったりとした服装で行うのがベスト。
ゆっくりと深い呼吸をすることで、副交感神経を優位にしてリラックス効果が高まります。
fuachaの優しいお茶で体の中からリセット
fuacha(ファーチャ)のお茶は全てノンカフェイン。時間を気にすることなくいただけます。
ばら、ジャスミン、菊、金木犀…お好きな花茶を選んで、いい香りに包まれながらスローな時間を堪能してみませんか。
女性の味方の「なつめ」「クコの実」「ろんがん」の入った果茶もおすすめです。果茶には黒糖をプラスすると血を巡らせ寒さを取ってくれるので、更に女性の体を守ってくれますよ。
もうすぐ冬至。ファーナーズのみなさんが電気をキャンドルに代えて、幻想的でスローな時間を過ごせますようにと願ってます。
次の更新も楽しみにしていてくださいね。
参考
100万人のキャンドルナイト 2007冬至