プーアル茶とは?
プーアル茶は、中国茶では「黒茶」と呼ばれる種類のお茶。黒茶とは、「後発酵」という発酵方法で作られたお茶の総称です。
蒸してから茶葉を揉み、積み上げて微生物によって発酵させ、再び揉んで乾燥させるという作り方で、独特の風味を引出します。
烏龍茶や緑茶は花やフルーツに例えられることが多いですが、プーアル茶の香りは落ち着きのある大地を思わせるような香りです。
プーアル茶は、標準中国語では「普洱茶」と表記します。
プーアル茶の歴史
プーアル茶の歴史は、かなり古く3000年以上あると言われています。
「プーアル」の名前の由来は、雲南省(うんなんしょう)南部のプーアル県で取れたお茶ということから「プーアル茶」と呼ばれるようになったそうです。
その後、すぐにプーアル県での茶栽培は衰退してしまいましたが、プーアル茶の集積地・市場としては有名になりました。
また、中国大陸において遊牧民が権勢を誇っていた時代には、プーアル茶は交易品として立派な馬と交換されていたんだとか。
肉中心で野菜不足だった遊牧民にとって、プーアル茶は健康維持に欠かせないものだったようなのです。
プーアル茶にはどんな効能があるのでしょう?次で詳しく見ていきましょう。
プーアル茶の効能
胃腸の働きを助け、ダイエットにも◎
プーアル茶は胃腸の機能を高め、食の滞りを解消する・便秘が改善すると言われています。
生産地では、胃腸の炎症や痛みがあるときに飲む習慣もあるほど。ただ、胃腸の弱い方が空腹に飲むと刺激が強いため、胃の弱い方は食中にいただくのがGOOD。
また、プーアル茶は発酵の過程で脂質を分解する消化酵素「リパーゼ」も生成されることが分かっています。ついつい食べ過ぎてしまう年末年始、体を労る優秀なおともになりそうですね。
血糖値上昇を緩やかにし、コレステロール値を改善する
プーアル茶に含まれる「タンニン」は血糖値の上昇を抑制し、インスリンの値を低下させる効果があることが分かっています。食前・食中に飲むと効果的です。
さらにプーアル茶には、コレステロールをコントロールして血液中のLDL(悪玉コレステロール)を減らし、HDL(善玉コレステロール)を上げる効果があると言われています。
動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防効果も期待できそうです。
抗菌、歯を強くする効果も!
プーアル茶には一般的な緑茶と同じように「カテキン」が含まれており、このカテキンには殺菌作用があります。
カテキンは、活性酸素が細胞を攻撃するのを食い止め、病気に発展するのを防ぐ働きがあります。その抗酸化力は、ビタミンCやビタミンEの数十倍と言われているほど。
そして、プーアル茶にはフッ素も含まれているんです!
フッ素は、歯や骨を丈夫にし、歯の石灰化(エナメル質の表面が溶けてしまったところを修復する作用)を促して虫歯を防ぐことが期待できます。
fuachaの柚普洱(ゆずプーアル)
ここまでプーアル茶のたくさんの効能を見てきましたが、fuachaにもファーナーズのみなさんにぜひ飲んでいただきたいプーアル茶があるんです!
それが、新鮮な柚の実をくり抜いてプーアル茶を詰め込み熟成させた「柚普洱」。
あまり見慣れないと思いますが、とっても可愛らしい見た目をしているんです。蓋になる帽子をかぶっています。
柚の爽やかな香りとプーアル茶の芳醇な香りが調和し、月日を重ねるごとに豊かな味わいに変化します。
fuachaの柚普洱は、原産地である雲南省プーアル県で作られた本物のプーアルのみを使用しています。
使われている柚も、最も手間がかかると言われている天日干しでまず1日乾燥させ、その後プーアルをつめて2〜3日間さらに天日干しします。
天日干しで風に当てることで、柚やプーアルの味わいがギュッと閉じ込められます。
柚にも血流を改善する効果や、生活習慣病を予防するなどの体にいい効能がたっぷりあるので、柚とプーアル茶の効能をダブルで摂れるのも嬉しい。
新しい年の始まり、fuachaの柚普洱を飲んで心も体も癒されてみませんか?
ファーナーズのみなさんにとって、2024年が素晴らしい1年になるように願っています。
次の更新も楽しみにしていてくださいね。
参考
董 占軍「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」講談社
わかさの秘密「プーアール茶」